2. 法話の構成案:歌の「問い」を深掘りする
from 法話ヒントとしての滴シリーズ活用案
2. 法話の構成案:歌の「問い」を深掘りする
歌集の多くは、内面の「問い」から始まっています。法話では、この問いを聴衆と共有し、仏教の答えへと導く構成が有効です。
歌の問い
法話の導入(例)
歌の答え(結びの歌)
「仏はどこに?」
照滴026:みほとけはいづこに在します西方の 十万億土か五尺のこの身か
露滴089:蚊のまつ毛の先に止まれる焦螟の その毛の先に浄土ありけり(列子_湯問)(浄土は至近にある)
露滴088 西の方十万億土は果てもなき 遠きにありかまつ毛にありか(空海_秘鍵より) (浄土は近すぎて見えない)
「どう生きるべきか?」
露滴114:己が身を厭うてみても詮ぞなき 今日をば生きんこのひと時を
新滴081:ただ今が無上の歩み あと一歩 あると思うな悟りの階(今この瞬間を大切に)
「すべてが空しいのか?」
滴塵005:目と耳と汗骨皮肉と毛と脳髄 鼻汁汗便流れ停まらず
照滴013:与うれば 空(くう)となりぬる 我れもそも 空しきが故 盈つる功徳ぞ